ヴィンデ製の汎用量産型TU。
グリークシリーズのひとつ。
量産機ベーチュオンの後継となる、
統一国家連合議会軍の主力上位機種。
試作機ガンミューオンで導入された
部分換装による環境適応コンセプトを引き継いでおり、
宇宙用、地上用をはじめとして
砲戦用、水中用など各種のモジュールが用意されたと言われる。
宇宙用 †
無重量空間および月面用のモジュールを装備した状態の例。
最多で大型1基、小型4基のフレキシブル・スラスタを
背面に装備可能となっている。
武装:マルチプルガンランチャー、シャワーガン、他
地上用 †
1G環境用のモジュールを装備した状態の例。
ガンミューオン同様、フレキシブル・スラスタが外されている。
また、本機と同時開発された新型ナッターシステムである
マルチプルトップナッターの運用に最適化されており、
マルチプルトップナッター用の振動破砕刃を
マウントするための端子が機体各所に設置されている。
マウント中の振動破砕刃を起動することも可能であり、
四肢に装着したまま固定武装として使用できる
(デルチュオンで採用されたアイデアを継承している)。
フェニキア大戦役で本機に搭乗したメイリオ・ウィーン少尉は、
ナギナッター型、ソーナッター型、カットナッター型など
きわめて多様な振動破砕刃を装備しての出撃を好んだとされる。
地球府のセクサリス監査官が評して曰く、「トゲトゲくん」。
水中用 †
クザシラ捕鯨船用のファンモーターを流用し、
現地製造された水中用モジュールを装備した状態。
モジュールには攻撃用の魚雷および銛の射出機構が設けられている。
初期生産型 †
ヴィンデがイプシロノンの生産ラインを拡大する以前、
最初のラインで少数生産したもの。
故障率の高かった肩部は
量産型移行の際にBプランのものと交換された。
右図はフェニキア方面軍貴族将校の
アリオト・プルソン大尉が使用した機体。
手にしているナッターは当時の標準的なもので、
バランセッドカタールかマルチランチャーを
選択して内蔵できる。先端の穴がその射出口。