傭兵ヤカム・カシムの愛機。
原形機はキブリ・エブリ・ヴァレリ・グロウリ発案による
キャスケット系特殊部隊用TU、キャスローチ。
ヤカム・カシムは祖国分裂の混乱の中で
(多くの傭兵がそうしたように非合法の手段で)
キャスローチを入手し、独自に改造を施した。
キャスローチの特色のひとつであった
飛翔用オプションはオミットされ、
アクチュエータによる跳躍力を活かした
接近戦用TUとして調整されている。
頭部から伸びる触角状のセンサーは
本来索敵用としてキャスローチに装備されたものだが、
カンカンにおいては索敵よりもむしろ
接近戦時に周囲の敵機の動きを敏感に察知する
目的で使用されている。
主力武装は両腕のトンファー・ソード。
普段は防御主体の位置にあるが、
スライド機構により前に長く突き出すことも可能。
切断や穿孔を目的とした装備ではなく、
スタンショックを与えて相手の機能を停止させるもので、
アルガウの装備するシナイ・ソードとほぼ同等品。
そのほか踵にダンビラ・ブレード、
膝にシュリケン・シューターを固定装備している。
なお、ヤカム・カシムはシュリケン・シューターの
残弾補充が間に合わない場合、
空きスロットに実際には発射できない
ダミーを入れてごまかしている。