議会軍の要塞衛星ガノケリス総司令官。
ガノケリスが<真静>の急襲を受けた際、
彼我の戦力差と損耗率から、
ガノケリスからの撤退を早期に決断した。
このとき、階級は少将。
のちに要塞衛星ステガギガスを防衛できたのは
ガノケリスにあった戦力を温存できたことが大きい、と
後世で高く評価されるこの決断であるが、
当時はほとんど理解されることがなかった。
「逃げ出しフィラー」とあだ名され大佐に降格となった上、
ステガギガスにアドバイザーとして招聘されながらも
冷遇されていたムッグ・アーク少将の補佐役、
という閑職に就けられたのである。
しかしフィラーはその期間にムッグ・アークとの親交を深め、
ステガギガス防衛戦末期にムッグ・アークが指揮権を委譲された際には
その片腕となって作戦指揮に大きく貢献したのだった。
さらに作戦最終段階では、自ら専用TUを駆って出撃した
ムッグ・アークに代わって、一時的にステガギガス全体の指揮をとることになる。
それだけムッグ・アークに信頼されており、
またそれに応えうるだけの能力を持った人物だったと言える。
なお、ムッグ・アークより年上。