A.G.インダストリーの宇宙用量産型TU。
廉価で生産性の高いローエンドモデル。
量産化が困難なツィーデフのバックアップとして発案された本機だが、
その開発計画は、量産設計まで進んだ段階で一時中断されている。
ツィルによるプレオス制圧の成功から
議会宇宙軍上層部が高性能志向を偏重し、
主力上位機種ベーチュオンの配備が優先されたためである。
ところがその後、要塞衛星ガノケリスが第三勢力の侵攻を受け、
主力TUボイキド・カーレの圧倒的な数の力に、あっさりと陥落。
これに慌てた軍上層部は、ツィンカ生産計画の再開を指示した。
こうして急遽生産が開始されたツィンカだが、
数ヶ月後の第三勢力の次なる大規模攻撃までには
十分な数を確保することがかなわず、
議会軍はその最重要拠点、要塞衛星ステガギガスを
失う寸前まで追いつめられることになる。