エックスツー。
設計段階で凍結されたXのコンセプトを引き継ぐTU。
ヴィンデの下請けであるミアフ流体研究所において、
テスト目的で実機が建造された。
ただしXを設計した技師(仮)はその後行方不明となっていたため、
X2への再設計は別人らの手になるものである。
重いパーツを馬力で無理矢理にねじ伏せて稼動するため、
本機の燃費はきわめて悪い。
テストの結果まだまだ改良の余地ありと判断され、
開発プロジェクトはX3の設計へと移行してゆく。
だが上位企業であるヴィンデに無断で行われたこれら一連の計画が、
やがて大きな災厄を呼ぶこととなるのである。