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リティナ・ベイロック少尉が要請した改造案に基づき、
イブセ重工が製作したマッジの改造機。
装甲や関節部の強化、戦闘時間の延長などが図られている。
頭部は胸に完全に固定され、
さらにもう一つ、下方確認用の頭部を腰に取り付けて可視範囲を広げている。
金槌を振り回す際に機体が左右にブレるのを防ぐため
各関節の衝撃吸収力が強化され、踵には杭が設けられている。
地面にこの杭を打ち込むことにより安定した挙措が可能となるが、
その際は機体の機動力が著しく低下することになる。
戦闘時間の延長は、背部に増槽を取り付けることにより実現している。
オプションとして腕部に盾を装備することができ、
搭乗者の意向により取り付けるか否かを選択可能。
また、戦闘中のパージも容易である。
かように大幅な改造が施された本機であったが、
何がしかの問題があったのか、少尉からは受領を拒否される。
そのため、本機はジャグラー・デスカー少佐のもとへ送られ、
マッジ・デスカーへと生まれ変わることになった。
