* 『Across a Hurt』プロット [#c0d9aa9e] 題は、「アクロスアハート(苦境を乗り越えて/痛みの向こう側に)」と~ 劇中の組織名「クロスハート」とを掛けたもの。 ** あらすじ [#od9cb7a6] 議会軍の新兵器[[カイゼンタルファ]]を手に入れた[[レジスタンス]]「[[クロスハート]]」と、~ 彼らの前に立ちふさがる議会軍「[[オレンジヘッド]]」[[七幹部]]との戦いの物語。 舞台は地球から月面へと移ってゆき、~ その過程では[[ヴァル・ヴァサーゴ]]や[[第621独立部隊]]といった~ 他の物語の主役たちとクロスハートのクロスオーバーも描かれる。 主人公[[ウォル・レオール]]は[[オレンジヘッド]]との戦いの中で、~ 「テロリズムに訴えてでも成さねばならぬ事とは何なのか」~ 「果たしてそれは許されるのか」といった問いに答えを導き出してゆく。~ すなわちこの物語の主題は「正義の定義と意義」である。 ** 第一話 [#v3cc786b] -[[カイゼンタルファ]]の実地試験が行われる。 -テストパイロットの一人[[ウォル・レオール]]の手引きにより、[[クロスハート]]は首尾良くカイゼンを強奪する。 -ウォルの内心吐露。反逆の理由と[[クロスハート]]の目的を簡単に説明。 -追撃に[[オレンジヘッド]]一般機([[バリクンビラ]]?)が多数現れる。 -[[エウロ・パベコ]]が[[ツィガン]](白黒カラーリング)で迎撃に出る。 -擱座する[[ツィガン]]。ウォルはカイゼン一号機(朱色・単座)を起動し、[[ヘビーマシンカノン]]で敵を一掃する。 -一方[[七幹部]]は遠隔会議を開き、[[クロスハート]]殲滅の姿勢を新たにする。部屋は暗く、メンバーの姿はおぼろげ。 ** 第二話 [#adf7e1ea] -[[クロスハート]]の拠点へ到着した強奪班だったが、[[火砲]]を使ったウォルへの視線は厳しい。 -[[サン・メングァン]]がウォルを糾弾し、命を救われたエウロはウォルを擁護する。 -ウォルはひとまず指導者[[アーリン・オオミ]]との面会に向かうも、留守。 -代わりに[[キャリンコ・ウィッカーマン]]が偉そうにしている。 -サンの過去を知るウォル。[[火砲]]を嫌うに値する、共感できる理由を描く。 -オレンジヘッド一般機([[ショウトゥラ]]?)接近の報。 -出撃。ウォルは火器管制機能のないカイゼン二号機(青色・複座)を起動する。 -(オレンジに近い朱色からオレンジの補色である青色への乗り換えで、ウォルの心構えの変化を表現) -(以降、一号機は二号機修理時のパーツ取り用機体となる) -サンはウォルを見直し、随行兵としてバイクからカイゼンを支援する。 -複座型の二号機を一人で操縦しているため、苦境に陥るウォル。 -間一髪、別行動していた[[カシュア・イースト]]の[[デルチュオン]]が到着し、助かる。 -互いを労うはずが、口喧嘩を始めるウォルとサン。やれやれちゃんちゃんオチ。 ** 第三話 [#u6d0f13f] -[[七幹部]]会議の様子。[[プシール・メーラー]]に討伐の命が下る。 -[[サウエル・エミッシュ]]によるカイゼンのOS変更作業が開始される(本話に出ない言い訳)。 -カシュアを交えた会話の体裁をとり、[[七幹部]]について説明。 -関連して、[[クロスハート]]結成以前、痛み分けに終わった[[ミルリン]]対[[ハーイーラ]]の回想。 -出かけていたアーリンを出迎えに向かう[[クロスハート]]一行。[[デルチュオン]]が随行する。 -アーリン、[[ハインツ・ウィッカーマン]]を伴っている。 -いかにも怪しいスポンサーであるハインツ、ただしキャリンコの前ではよき父親。 -[[バリハーイーラ]]率いる[[オレンジヘッド]]の襲撃。[[デルチュオン]]苦戦する。 -そこへ謎の[[アイゼンミューオン]]が駆けつけ、[[オレンジヘッド]]を退かせる。 -[[アイゼンミューオン]]、ハインツを一瞥して立ち去る。 ** 第四話 [#b6fc7e04] -[[七幹部]]会議。プシールに業を煮やし、他の幹部らも行動を始める。 -不始末に焦るプシール、[[ヴァル・ヴァサーゴ>ファル・マルファス]]に協力を願い出る。 -承諾するヴァル。彼の駆る[[カイゼンタルファ三号機]]の姿。 -一方[[クロスハート]]拠点、カイゼンのOS改良が完了する。 -指揮能力を向上させた複座には、アーリンの搭乗が決まる。 -カシュア、[[バリハーイーラ]]を倒す方法に気付く。 -敵襲の報。カイゼン二号機と[[デルチュオン]]出撃。 -カイゼン二号機vs.カイゼン三号機、[[ミルリン]]vs.[[バリハーイーラ]]&一般機。 -カイゼン二号機劣勢。またも[[アイゼンミューオン]]乱入、カイゼン三号機と剣戟。 -カイゼン二号機と[[デルチュオン]]、力を合わせ[[バリハーイーラ]]撃破。 -カイゼン三号機撤退、[[アイゼンミューオン]]も姿を消す。 ** 第五話 [#k5aa3861] -[[アエロー]]級と同等の民間機[[ハルピュイア]]、[[クロスハート]]の慰問に訪れる。 -[[ハルピュイア]]がもたらした情報から[[議会軍]]の捕虜となっている同志の所在が判明、奪還作戦が立案される。 -奪還作戦に強く賛成するエウロ。かつて自分も捕虜であったがゆえ。 -エウロの過去回想。[[メズカラキムの大水門]]での[[ツィグハグ]]との戦闘、敗北。[[ギボン]]客演。 -エウロ、捕虜時代に[[七幹部]][[ギューラ・アウドム]]や[[ギルベルト・シュミッセン]]と面識あり。 -奪還作戦開始。カイゼン二号機と[[デルチュオン]]出撃。エウロ随行。 -待ち受ける[[バリジラ]]と[[ビカーラ]]。同志の所在は[[サングリエ・ボアケット]]の流した偽情報であった。 -サングリエの搦め手に疑問を覚えるギューラ。 -エウロ、ギューラと再会。問答、互いに相通ずる何かを感じる。 -戦闘、[[ビカーラ]]撃破。 -拠点へ逃げ込む[[クロスハート]]を上空から見つめる鳥の姿。否、それは鳥ではなく[[カルラ]]。 -[[鳥の巣]]へ戻った[[カルラ]]、[[カルラ]]の群れの中で親鳥がごとく鎮座する[[シンドゥラ]]に報告する。 ** 第六話 [#ac8a1dc6] -[[タカキバラ・エリス]]と[[サン・メングァン]]のキャッキャウフフ。 -ウォル、アーリン、エウロ、カシュアの四角関係。 -ウォルの過去話。新兵の頃、[[議会軍]]を脱走する直前のアーリンと交流があった。 -その他、しばしの安らぎを描写。 -森林地帯にある[[クロスハート]]の拠点をいぶりだすため、ナパームを使う[[ダガード・ベインズマン]]部隊。 -退避しようとした[[ハルピュイア]]、撃墜される? -地上部隊を率いるギューラ、ダガードのやり口に[[議会軍]]除隊を決意する。 -ギューラ、エウロに[[バリジラ]]を託し、一人森の奥へと去る。 -戦闘、[[スパイダーネット砲]]で[[カルラ]]をからめとる[[バリジラ]]。 -[[シンドゥラ]]撃破。 -指揮官を失った[[オレンジヘッド]]は撤退するも、失われた自然と安らぎは戻らない。 ** 第七話 [#we535a61] -[[バリジラ]]、格闘戦仕様に改修され白黒に塗り替えられる。 -月面へ向かわなくてはならない理由の発生(拠点を失ったことによる?)。拠点を出発。 -[[条約軍]]との遭遇戦。 -かつての仲間であり、また[[議会軍]]を敵に回すもの同士であるのに、戦わねばならないエウロの苦悩。埋めがたい文化の溝。 -カイゼン二号機、[[デルチュオン]]、[[バリジラ]]の揃い踏み活躍。 -敵はギューラや[[クロスハート]]と出会わなかったら有り得たかもしれない、エウロの可能性であった。 -主義主張が異なれば戦うしかないという苦い事実を再確認する一行。 ** 第八話 [#nf3f7450] -何らかの手段(シャトル? ロケット? マスドライバー? 軌道エレベータ?)で宇宙へ向かおうとする[[クロスハート]]一行。 -妨害に現れるカイゼン三号機と、その指揮下に入った[[オレンジヘッド]]一般機たち。 -殺到する[[バリクンビラ]]、[[ショウトゥラ]]、[[カルラ]]。 -道を切り開こうとするカイゼン二号機、[[デルチュオン]]、[[バリジラ]]。 -塗色を変更した[[アイゼンミューオン]]と[[バタウカノーネ]]乱入。一騎当千で[[クロスハート]]の血路を拓く。 -明らかになる[[アイゼンミューオン]]パイロットの正体、それは真の[[ヴァル・ヴァサーゴ]]だった。「ハインツを信用するな」と警告を残す。 -宇宙への手段に到達する[[クロスハート]]一行。地球府管轄下で[[オレンジヘッド]]も手を出せず、撤退。 -残された[[アイゼンタウル]]とカイゼン三号機の決着。 -「重要なのは誰がヴァサーゴ大佐かではなく、ヴァサーゴ大佐が何を為したかだ」と主張するヴァル、否、[[ファル・マルファス]]。 -(最終目的のためにあえて反逆者となる[[クロスハート]]の姿勢と重なる。つまりファルは主人公たちの負の側面を再確認させるためのキャラである) ** 第九話 [#t3733686] -[[七幹部]]会議。四つの空席。 -冷静沈着な[[ミスターQ]]、犠牲を悼む[[トモエ・アーク]]、冷笑的な[[ロール・リコーン]]。 -一方[[クロスハート]]、月面目的地への旅路。 -ロール率いる[[アンテーラ]]部隊の襲撃。 -[[ワールドハウス]]外のため[[バリジラ]]は戦えず、カイゼンと[[デルチュオン]]のみ出撃。 -カイゼン宇宙仕様、初披露。敵機のトリッキーな機動に翻弄される。 -[[オータム・バスコ]]の狙撃に助けられる。[[アンテーラ]]撃破。 -([[月面戦争]]で裏切った[[プレオス]]に敗北の原因を作られるという皮肉) -[[プレオス]]残党にはハインツが事前に話をつけていた。 -ハインツに募る不信感。だが事情に通じているらしいアーリンは黙して語らない。 ** 第十話 [#id1d450d] -引き続き、月面を行く一行。 -(数話かけての行程であることから目的地は月の裏側、[[ワームホール]]と関係アリか) -[[信託軍]]との遭遇戦。 -[[ケルベロス]]装備のカイゼン宇宙仕様の活躍。 -ハインツが<[[真静]]>の人間であることが明らかになる。 ** 第十一話 [#g2e472f1] -目的の[[ワールドハウス]]に到着する[[クロスハート]]一行。 -管制ミスにより、入口で[[第621独立部隊]]の[[戦艦]]とニアミス。 -[[ラプター]]が自分たちの[[戦艦]]を強引に押しのけ、事なきを得る。 -街中で「目指す何か」の所在の聞き込みを行う一行。 -街中で、互いを敵と知らぬままトモエと問答。 -目的地への道行きに単機立ちふさがる[[アーニラ]]、剣技でカイゼンを圧倒する。 -[[バリジラ]]と[[デルチュオン]]、[[アーニラ]]を強引に押しのけ、カイゼンを先へ向かわせる。 -エウロ&カシュア対トモエ、女の戦い。 -目的地の直前で待ち構える巨大な影。 -盛り上げつつ「つづく」。 ** 第十二話 [#ye442207] -目的地の直前で待ち構える[[ミスターQ]]の[[マンジーラ]]。 -問答。[[ミスターQ]]の行動理念、過去。緑色[[アーニラ]]客演? -カイゼンと[[マンジーラ]]の決戦開始。 -女の戦い、相討ちに終わる。 -正義の定義と意義に解答を出すウォル。[[マンジーラ]]を撃破する。 -「目指す何か」に到達。明かされるアーリンの最終目的は、[[議会軍]]を敵に回すに値するものだった。 -ハインツの目論見とは異なる、そして[[アイゼンミューオン]]のパイロットが期待した通りの決断を、ウォルは下す。 -消沈するハインツ。しかし素直に喜ぶキャリンコの様子を見て、これもいいかと苦笑する。 -<[[真静]]>に事の次第を報告するため、一行から離れるハインツ。 -ハインツ、生き延びていた[[ミスターQ]]に刺殺される。[[ミスターQ]]、ロールとハインツのツテから亡命を決意。 -微妙に後味悪くなりつつ完。あと後日談とか。