※仮作成
 
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 * プロット [#s2ac54fc]
 ※初期版
 
 その野獣には7つの頭があり、そこには10本の角と、~
 その角それぞれに王冠が冠していた。~
 そして、その頭には冒涜的な名が刻まれていた。~
 (ヨハネの黙示録 第13章)
 
 火星と木星の間にあるアステロイドベルトにて、~
 最後の慣熟テストを行っていたメッドと、~
 ユニット換装を想定した専用特殊艦「マスターテリオン」。~
 テストの日程もその1/3がおえた頃、~
 Xプローンユニットの機動テストを終え、~
 帰艦したアリシアを待っていたのは、~
 エマバールの工作員に占拠された艦であった。
 
 そもそも、マスターテリオンを操艦する兵達は、~
 神槍師団の兵であったはずなのだが、~
 実はその7割が工作員として、~
 エマバールから潜入した者達であったのだ。
 
 というのも、これの直前にギルバーグの縮小騒ぎが起こり、~
 加えてエマバールと数度の激突という事態にみまわれ、~
 内部調査が充分ではなかった。~
 しかしそれだけではなく、~
 この艦を指揮する[[艦長>ルミナ・ミナ]]自体が古くからの、~
 エマバールの工作員であったことも大きい。
 
 つまり、最初から仕組まれていたのである。~
 本軍から遠く離れ、秘密裏にテストを~
 行っているという前提条件の周到なる用意。~
 そして、最大の脅威となりえるアリシアが~
 いない時を狙っての、内部からの制圧。~
 完璧な計画であった。
 
 マスターテリオン占拠から十数時間後、~
 異変を察知したギルバーグと神槍師団は~
 最も近いフォボスの駐屯基地に調査、追撃を要請した。~
 選ばれたのは、同性能のメッド・トライアル2を擁する~
 シェザー・シュリークが指揮する部隊。
 
 早速隊員を集め、追撃を開始する~
 シェザー・シュリークであったが、~
 彼の思惑は別にあった。
 
 人質というかたちで拘束され、~
 辛酸を舐める思いを覚えるアリシアであったが、~
 しだいに彼女の心境は複雑化していく。~
 艦艇という閉鎖空間、人質という立場、~
 特殊な環境下で生じはじめた奇妙な同調感、~
 迫るシェザー・シュリークの追撃。~
 ――アリシアは、いったいどう行動するのか?
 
 メッドを強奪しようとする、エマバールの狙いは?
 
 そして、シェザー・シュリークの思惑とは?
 

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