※仮作成 http://segai2377.moraimon.com/tu/bcd.html * プロット [#s2ac54fc] ※初期版 その野獣には7つの頭があり、そこには10本の角と、~ その角それぞれに王冠が冠していた。~ そして、その頭には冒涜的な名が刻まれていた。~ (ヨハネの黙示録 第13章) 火星と木星の間にあるアステロイドベルトにて、~ 最後の慣熟テストを行っていたメッドと、~ ユニット換装を想定した専用特殊艦「マスターテリオン」。~ テストの日程もその1/3がおえた頃、~ Xプローンユニットの機動テストを終え、~ 帰艦したアリシアを待っていたのは、~ エマバールの工作員に占拠された艦であった。 そもそも、マスターテリオンを操艦する兵達は、~ 神槍師団の兵であったはずなのだが、~ 実はその7割が工作員として、~ エマバールから潜入した者達であったのだ。 というのも、これの直前にギルバーグの縮小騒ぎが起こり、~ 加えてエマバールと数度の激突という事態にみまわれ、~ 内部調査が充分ではなかった。~ しかしそれだけではなく、~ この艦を指揮する[[艦長>ルミナ・ミナ]]自体が古くからの、~ エマバールの工作員であったことも大きい。 つまり、最初から仕組まれていたのである。~ 本軍から遠く離れ、秘密裏にテストを~ 行っているという前提条件の周到なる用意。~ そして、最大の脅威となりえるアリシアが~ いない時を狙っての、内部からの制圧。~ 完璧な計画であった。 マスターテリオン占拠から十数時間後、~ 異変を察知したギルバーグと神槍師団は~ 最も近いフォボスの駐屯基地に調査、追撃を要請した。~ 選ばれたのは、同性能のメッド・トライアル2を擁する~ シェザー・シュリークが指揮する部隊。 早速隊員を集め、追撃を開始する~ シェザー・シュリークであったが、~ 彼の思惑は別にあった。 人質というかたちで拘束され、~ 辛酸を舐める思いを覚えるアリシアであったが、~ しだいに彼女の心境は複雑化していく。~ 艦艇という閉鎖空間、人質という立場、~ 特殊な環境下で生じはじめた奇妙な同調感、~ 迫るシェザー・シュリークの追撃。~ ――アリシアは、いったいどう行動するのか? メッドを強奪しようとする、エマバールの狙いは? そして、シェザー・シュリークの思惑とは?