メッドメットールと同様の簡易人工知能システム、
カドゥケウスの蛇」を搭載した、条約軍の情報戦型TUとして、
完成される予定であった機体。

両肩に付いたコンテナ内に、蛇腹状に折り畳んだ、
広範囲大容量高速送信装置を有しており、半径数百メートル内の友軍機に、
対ハッキングプログラム*1を送信することが出来る。

また、胸部には指向性大容量送受信リフレクターを持ち、これを使用して、
有効範囲の特定敵機に、人為的にシステムバグを誘発させる、
行動干渉プログラム*2を送ることが出来る。 なお、この装備を使用することで、簡単な遠隔操作も可能である。

さらに、変形することにより、メッドの編隊統制用ユニット、
ηユニットとして機能する予定であった。

しかし、基礎フレームに簡易人工知能システムを搭載した時点で、
エマバール誓約軍の襲撃に遭遇し、強奪されてしまい、完成はしなかった。
一方、強奪された機体はボーネットとして生まれ変わることになる。


*1 通常で考えられる、いわゆるファイヤーウォール等の、プロテクト系のプログラムではなく、侵入したプログラムを解析して転写し、敵システムに、逆に打撃を与える攻撃系プログラムである。
*2 行動プログラムに、バグを誘発するシステムプログラムである。バグと言っても、メインモニタの垂直、水平ラインを僅かにずらす程度で、その照準や、起動を狂わせるのであるが、機器に頼らない直感的なパイロットや、目測で行動する相手には意味がない。

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