カイゼンタルファの開発失敗を憂えたヴィンデは、
アイゼンミューオンの欠点を補う支援TUを開発し、
二機種セットで実用戦力化するという第二案を密かに進めていた。
この「支援TU」には、広く知られるバタウカノーネの他にも
並行する複数のプランが候補に上がったと言われる。
その一つが人工知能の導入による無人随伴TU、
すなわちこの雑兵(仮)である。
アイゼンミューオンを重装甲の
アップアーマード・アイゼンミューオンに改装して不動の司令塔とし、
複数の雑兵(仮)を随行させることで
戦局への柔軟な対応が可能になると予想された。
しかしながら人工知能が交戦規定に抵触することもあり、
最終的にはバタウカノーネにゴーサインが出たものと思われる。
一方で、本機種の実機が建造されたか否かは不明である。