強固な装甲とパワーを強みとする、
ケダブール条約機構軍の拠点防衛用TU。
固定武装は全身の衝角と左腕のエレ・クロー。
衝角は単純な打撃用のものと、
外見が全く同じ爆裂型のものがあり、
戦術に応じて換装する。
また、右手用のオプションであるメイスは
小型ながら同様の衝角を備える。
エレ・クローは機体駆動用の電力を
攻撃に転用するもので、
スタン効果が見込めるものの、
使うほど稼働時間が短くなってしまう。
そのため現場の判断により
右手用の手首に換装する場合もあった
(手首モジュールはもとから左右対称)。
防御力の面では後世のものを含む
全TU中でもトップクラス。
さらに、多くのTUが顔面のセンサーを
弱点として残していたことを踏まえ、
顔面を防護する展開式のカバーと
サブのチューブアイが追加されている。
条約軍TUの中では傍流となるパド系の機体であり、
他系統のTUと違い電気駆動式。
パドは容量不足から来る稼働時間の欠点により
カロに主力の座を譲ることとなったが、
フドではセルスタックの大型化と
大容量キャパシタの搭載でこの欠点を補っている。
これにより機体重量は増加したが、
もとより装甲を重視し運動性を切り捨てた
設計思想で作られており、
指揮官とパイロットはその鉄壁の防御力と
豪腕を最大活用することを求められる。
輸送の困難さゆえに拠点防衛以外に用いられることは稀で、
総配備数に比して実戦参加の機会は少なかったが、
東欧の穀倉地帯を狙った議会軍の波状攻撃を
見事しのぎきったことで知られるルコノイ・ルンバス将軍は、
その勝利をフドとそのパイロットたちのおかげだと語っている。
フェイスカバー使用状態 †
スペースドアーマー内からカバーがせりあがり、
胸部のサブチューブアイのシャッターが開放される