きせき。
<真静>のTUが用いる推進システムの便宜名。
機体に配された明色の装置と、
母船や拠点に設置された対となる大型装置との間に
生じる斥力を利用している。
斥力の大きさは作用対象となる装置の質量や
装置間距離などに依存する。
宇宙では母船などに搭載した大型の<基斥>を
作戦領域の隅に配置し、包囲した領域内では
TUをほぼ<基斥>のみで移動させている。
地上においては、予め<基斥>のインフラを
建設・配置することで、TUの飛行も可能とするといわれる。
また、天然に存在する<基斥>の鉱脈も
作用対象として利用できる可能性が指摘されている。
ワームホール制御技術の残滓であるとみられるが、
時空を跳躍するほどの埒外な斥力を生む<基斥>発生装置は
現在の<真静>には創り得ない。
制御信号の切り替えなどで
引力も生じるとの見方もあるが詳細不明。
なお、<基斥>の力は推進のみならず、
格闘戦用装備であるイローダーの物質消滅作用から
TUの四肢を保護する目的にも用いられている。
このことから、<基斥>とイローダーの
技術的根源には相通じるものがあると推定される。