フェニキアだいせんえき。
帰還暦525年の勃発から
527年のワームホール停戦にかけて、
地球のフェニキア一帯をめぐり繰り広げられた
議会軍、条約軍、信託軍による三つ巴の戦役。
領土の安定した議会軍は東から、
欧州を失った条約軍は南西から、
地上侵攻中の信託軍は北西から、
それぞれフェニキアへと軍勢を送り込んだ。
フェニキアはその地理的要因から
TU発明以前より戦闘が多発してきた地域であるが、
そうした歴史の中でも最大規模、
まさに未曾有の大戦役となった。
各勢力が火砲の使用という禁忌を
大々的に破り始めた原因の一端は、
過去の戦闘に類を見ないほど長期化した
本戦役にあるとも言われる。
本戦役には一部のRGB兵器に至るまで
ありとあらゆる兵力が投入されたが、
各軍の数的主力となった機動兵器は
ツィーズ、キャスク、ユーサン・ビサージュである。
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