題は、「アクロスアハート(苦境を乗り越えて/痛みの向こう側に)」と
劇中の組織名「クロスハート」とを掛けたもの。
あらすじ †
帰還暦526年、
議会軍の新兵器カイゼンタルファを手に入れたレジスタンス「クロスハート」と、
彼らの前に立ちふさがる議会軍「オレンジヘッド」七幹部との戦いの物語。
舞台は地球から月面へと移ってゆき、
その過程ではヴァル・ヴァサーゴや第621独立部隊といった
他の物語の主役たちとクロスハートのクロスオーバーも描かれる。
主人公ウォル・レオールはオレンジヘッドとの戦いの中で、
「テロリズムに訴えてでも成さねばならぬ事とは何なのか」
「果たしてそれは許されるのか」といった問いに答えを導き出してゆく。
すなわちこの物語の主題は「正義の定義と意義」である。
第一話 子 †
第二話 丑 †
- 森の中にある拠点(フェニキアに位置?)へ到着した一行だったが、火砲を使ったウォルへの視線は厳しい。
- サン・メングァンがウォルを糾弾し、命を救われたエウロはウォルを擁護する。
- ウォルはひとまず指導者アーリン・オオミとの面会に向かうも、留守。
- 代わりにキャリンコ・ウィッカーマンが偉そうにしている。
- サンの過去を知るウォル。火砲を嫌うに値する、共感できる理由を描く。
- オレンジヘッド一般機(ショウトゥラ?)接近の報。
- 出撃。ウォルは火器管制機能のないカイゼン二号機(青色・複座)を起動する。
- (オレンジに近い朱色からオレンジの補色である青色への乗り換えで、ウォルの心構えの変化を表現)
- (以降、一号機は二号機修理時のパーツ取り用機体となる)
- サンはウォルを見直し、随行兵としてバイクから粘着弾でカイゼンを支援する。
- 複座型の二号機を一人で操縦しているため、苦境に陥るウォル。
- 間一髪、別行動していたカシュア・イーストのデルチュオンが到着し、助かる。
- 互いを労うはずが、口喧嘩を始めるウォルとサン。やれやれちゃんちゃんオチ。
第三話 寅 †
第四話 卯 †
第五話 辰 †
第六話 巳 †
第七話 午 †
- バリジラ、格闘戦仕様に改修され白黒に塗り替えられる。
- 月面へ向かわなくてはならない理由の発生(拠点を失ったことによる?)。拠点を出発。
- 条約軍との遭遇戦。
- かつての仲間であり、また議会軍を敵に回すもの同士であるのに、戦わねばならないエウロの苦悩。埋めがたい文化の溝。
- カイゼン二号機、デルチュオン、バリジラの揃い踏み活躍。
- 敵はギューラやクロスハートと出会わなかったら有り得たかもしれない、エウロの可能性であった。
- 主義主張が異なれば戦うしかないという苦い事実を再確認する一行。
第八話 未 †
第九話 申 †
第十話 酉 †
- 引き続き、月面を行く一行。
- (数話かけての行程であることから目的地は月の裏側、ワームホールと関係アリか)
- 信託軍との遭遇戦。
- ケルベロス装備のカイゼン宇宙仕様の活躍。
- ハインツが<真静>の人間であることが明らかになる。
第十一話 戌 †
- 目的のワールドハウスに到着するクロスハート一行。
- 管制ミスにより、入口で第621独立部隊の戦艦とニアミス。
- ラプターが自分たちの戦艦を強引に押しのけ、事なきを得る。
- 街中で「目指す何か」の所在の聞き込みを行う一行。
- 街中で、互いを敵と知らぬままトモエと問答。
- 目的地への道行きに単機立ちふさがるアーニラ、剣技でカイゼンを圧倒する。
- バリジラとデルチュオン、アーニラを強引に押しのけ、カイゼンを先へ向かわせる。
- エウロ&カシュア対トモエ、女の戦い。
- 目的地の直前で待ち構える巨大な影。
- 盛り上げつつ「つづく」。
第十二話 亥 †
- 目的地の直前で待ち構えるミスターQのマンジーラ。
- 問答。ミスターQの行動理念、過去。緑色アーニラ客演?
- カイゼンとマンジーラの決戦開始。
- 女の戦い、相討ちに終わる。
- 正義の定義と意義に解答を出すウォル。マンジーラを撃破する。
- 「目指す何か(=セフィラ?)」に到達。明かされるアーリンの最終目的は、議会軍を敵に回すに値するものだった。
- ハインツの目論見とは異なる、そしてアイゼンミューオンのパイロットが期待した通りの決断を、ウォルは下す。
- 消沈するハインツ。しかし素直に喜ぶキャリンコの様子を見て、これもいいかと苦笑する。
- <真静>に事の次第を報告するため、一行から離れるハインツ。
- ハインツ、生き延びていたミスターQに刺殺される。ミスターQ、ロールとハインツのツテから亡命を決意。
- 微妙に後味悪くなりつつ完。あと後日談とか。